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SambaNova、オーストラリア・欧州・英国の3地域でソブリンAI基盤を提供

by SambaNova
2025年10月22日

データセンターの電力危機を克服し、エネルギーコストを削減、安全で国内主導のAIインフラを3つの主要市場に構築


2025年10月22日 — カリフォルニア州パロアルト — 次世代AIインフラのリーダーであるSambaNovaは本日、オーストラリア(SCX社)、欧州(Infercom社)、および英国(Argyll社)の3社とそれぞれ戦略的パートナーシップを締結し、各地域において最もエネルギー効率が高く、コンプライアンスに準拠したAI推論クラウドを構築することを発表しました。世界がAIのスケール拡大を急ぐなか、トークンあたりの消費電力がリーダーたちの最大の関心事となっています。今回の導入により、SambaNovaは低消費電力環境における高性能・高効率AIの展開という、テクノロジー業界が直面する最も喫緊の課題の一つを解決します。

SambaNovaの共同創業者兼CEOであるロドリゴ・リヤンは「これら3大陸にわたるパートナーシップは、AI主権・持続可能性・セキュリティに対する世界のアプローチそのものを根本的に変えるものです。AIが政策面でも電力網の限界までも押し広げたこの年において、SambaNovaは新しい形のAIクラウドを提供しています。それはプライベートで、地域ごとにガバナンスされ、そしてこれまでにないほどエネルギー効率の高いAIクラウドです」と、述べています。

今回の3つの提携は、まさに転換期において締結されました。AIの推論処理はすでに世界で学習を上回る主要なAIワークロードとなり、急速に世界の電力消費を押し上げています。SCX社CEOのデイビッド・キーン氏は「私たちがSambaManagedを選んだ理由は、約90日で導入できるうえ、私たちのワークロードにとって最も効率的なプラットフォームだからです。従来のGPUベースのシステムはラックあたり最大120kWもの電力を消費し、インフラや予算に大きな負担をかけます。それに対しSambaNovaのSN40Lシステムはラックあたりわずか10kWで動作し、液冷設備や電源増強が不要となり、運用コストを大幅に削減することができます」と、述べています。

3つの契約、効率的なAIのための1つのグローバルスタンダード 

オーストラリア:SCX

オーストラリア初となるASICベースのソブリンAIクラウドを立ち上げるSCXは、再生可能エネルギー100%で稼働する国内AIサービスを提供します。SambaNovaとの協業により構築されたこのプラットフォームは、AI推論のエネルギーコストを従来比で10分の1に削減し、国家規制への完全準拠と公共・企業向けの高い信頼性を両立します。

「これまでオーストラリアの組織は、パフォーマンスと主権のどちらかを選ばなければなりませんでした。しかしもうその必要はありません。私たちは『オーストラリアでつくられ、オーストラリアのために設計された』世界最高水準のAI基盤を提供できることを誇りに思います。それはグリーンで、安全で、そして未来に備えたものです」と、SCX社CEOのデイビッド・キーン氏は述べています。

英国:Argyll

Argyllは、英国初となるコンテナ型ソブリン推論クラウドを立ち上げます。このクラウドは風力・太陽光・潮力といった再生可能エネルギーのみで稼働し、SambaNovaの空冷式SN40Lシステムによって駆動されます。この新しいインフラは、英国の国家エネルギーおよびデータ主権戦略と完全に整合しています。

Argyll社エグゼクティブ・チェアマンのピーター・グリフィス氏は「SambaNovaおよび戦略的パートナーと協力することで、再生可能エネルギー100%で稼働する革新的な推論クラウドを実現しました。本イニシアチブは、最高水準のデータ保護、コンプライアンス、運用効率を満たし、英国のAI戦略と完全に一致しています。これにより、英国企業は自国内で責任ある、安全なイノベーションを推進できるようになります」と、述べています。

欧州:Infercom

Infercomは、ドイツ初となる推論プラットフォームを立ち上げます。このプラットフォームは完全にEU法に準拠し、GDPRに対応した安全なAIインフラをスタートアップ、企業、政府機関に提供します。SambaNovaの技術により、欧州域内でデータを安全に保持しながら、大規模かつ効率的なAIイノベーションを実現します。

Infercom社CEOのアルトゥグ・エケル氏は「私たちInfercomは、信頼こそが次のAIイノベーションの基盤であると考えています。SambaNovaとの戦略的パートナーシップを通じて、主権性・コンプライアンス・効率性を推進し、欧州全体の企業・パートナーがプライバシーを尊重し、欧州基準を満たしながら持続可能な成長を実現できるよう支援します」と、述べています。

電力網に負担をかけずにAIをスケールする

世界的なAI導入は、これを支える物理的インフラの整備を上回るスピードで進んでいます。調査会社IDCのパフォーマンス・インテンシブ・コンピューティング担当バイスプレジデントのピーター・ラッテン氏は「AIインフラはいま白熱電球の時代にあり、SambaNovaはLEDを発明したような存在です。市場がその巨大なコスト削減効果に気づくのは時間の問題でしょう」と、述べています。

SambaNovaのReconfigurable Dataflow Unit(RDU)半導体は、従来のGPUと比べてわずかなコストと電力で高スループットの推論を実現します。これにより、政府や企業は既存インフラを大きく改修することなく、主権を維持しながら責任あるAIのスケールを可能にします。AI主権とエネルギー効率を両立したAI導入を検討する企業・機関は、sambanova.ai または press@sambanova.ai までお問い合わせください。

SambaNovaについて 

SambaNovaは、企業が最先端の生成AI機能を迅速に導入できるよう支援します。本社はカリフォルニア州パロアルトにあり、2017年にSun/Oracleおよびスタンフォード大学出身の業界のベテランによって設立されました。出資者には、SoftBank Vision Fund 2、BlackRock、Intel Capital、GV、Walden International、Temasek、GIC、Redline Capital、Atlantic Bridge Ventures、Celestaなどのトップティアの投資家が含まれます。

詳細については sambanova.ai をご覧いただくか、info@sambanova.ai までお問い合わせください。

お問い合わせ
林 憲一
kenichi.hayashi@sambanova.ai